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ジェネオン エンタテインメント
Amazonおすすめ度:
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【あらすじ】
両親に捨てられ、育ての父親は逮捕されてひとりぼっちになってしまった大学生の竹村文哉。いつのまにかこしらえた84万円の借金の返済期限を前日に控えたある日、借金取りの福原から借金をチャラにする方法を提案される。それは吉祥寺から霞ヶ関までの散歩に付き合うということだった…。
これまで三木監督作品を観てきて感じたことのない、“物悲しい”って感情がぽつんと湧き上がって来る少し毛色の違う作品。おふざけ要素控えめで落ち着いた雰囲気(三浦友和さんが出演していたからかな)は、華やかではない地味な東京の風景によく合っていました。
養父の話が出るたび「本物の父親じゃないから」と言っていて血の繋がりを意識していた文哉が、福原=父/麻紀子=母/ふふみ=妹という擬似家族との一時にふっと幸せを感じる場面が良かったです。結局、家族なんて自分の捉え方1つなんだろうなぁ。
それにしてもドラ息子役で石原良純さんが出演していたのには笑っちゃいました。ピッタリじゃん!